第7回全国マスジド(モスク)代表者会議の記録「ヤングムスリムの将来設計—学ぶ・はたらく・生きる—」(2015)

本報告書は、2015年1月31日に早稲田大学(早稲田キャンパス)で開催された第7回全国マスジド(モスク)代表者会議「ヤングムスリムの将来設計—学ぶ・はたらく・生きる—」の会議録である。本会議は、2009年に「全国モスク代表者会議」として始まり、2012年に名称を「全国マスジド(モスク)代表者会議」と変更して、継続して開催している。第7回会議は、主催者側を含め約50名近くの参加者がありほぼ例年通りの規模で開催され、充実した報告と活発な議論が行われた。
今回の会議は、日本における第2世代以降のヤングムスリムの将来を考えるという形で展開された。滞日ムスリム・コミュニティは、1990年代初期のニューカマーによるモスク建設の開始の頃から、急?にその存在感を増しており、滞日ムスリム人口約11万人、国内モスク数85カ所以上を擁する規模にまで発展してきた。そのなかで、第2世代をはじめ若い世代の滞日ムスリムも増加しつつある。これからは、コミュニティの継承とそれを担う次世代の成長と活躍が大きな課題と考えられる。本会議録がそのような諸課題の達成に寄与することができれば幸いである。
毎年のことではあるが、会議開催にあたっては、各地域のモスク代表者の方々をはじめ、滞日ムスリムの方々、また一般参加の方々など多くの人たちから多大なご協力をいただいた。また、今回は特に、報告者として、寸劇の参加者として、また一般参加者として、多くの若いムスリムの方々に参加していただく事が出来た。これら沢山の皆様に厚く御礼申し上げ、これからのご協力についても改めてお願いする次第である。
2015年12月


岡井 宏文
店田 廣文
小島 宏