第8回 マスジド(モスク)代表者会議 議事録 公開版

本報告書は、2016年1月29日に早稲田大学(早稲田キャンパス)で開催された全国マスジド(モスク)代表者会議有識者会議「『文化の翻訳』を考える」の会議録である。
本会議は、2009年に「全国モスク代表者会議」として始まり、2012年に名称を「全国マスジド(モスク)代表者会議」と変更して、継続して開催している。日本人ムスリム有識者をお招きし非公開形式で開催した今回は、主催者側を含め約10名近くの参加者があり、充実した報告と忌憚のない意見交換がなされた。


今回の会議では、全国各地の滞日ムスリム・コミュニティで活躍される改宗日本人ムスリムの方々にお集まりいただき、日本 / イスラムというそれぞれ異なる文化的背景を架橋する「文化の翻訳」者ならではの視点から貴重なご経験やご意見を語っていただいた。
具体的には
1 次世代の教育や人間形成、
2 ハラール認証・ムスリム対応、
3 非ムスリム社会との関係構築や異文化間理解、文化の伝達(非ムスリムとのコミュニケーションにおける自己表現のあり方など)に関する社会的課題が取り上げられ、認識共有、解決に向けて活発な議論が展開された。本会議録がそのような諸課題の克服に寄与することができれば幸いである。


毎年のことではあるが、会議開催にあたっては、滞日ムスリムの方々をはじめ多くの人たちから多大なご協力をいただいた。これら沢山の皆様に厚く御礼申し上げ、これからのご協力についても改めてお願いする次第である。


2016年12月

岡井 宏文
店田 廣文